#21〜#30


aboutlogantennatop


#30
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そんなこんなで外に出ていない。外に出ていないというのをネタにするのも何回目だっつう話ではあるがそんなことはどうでもいい。 ここまで外に出ないと色々なことを考える。そもそも何故外に出ないのか。外は危険がいっぱいだ。住宅街を歩いていたら突然上から 植木鉢が落ちてきて目の前に落下。危なかった、と思って上を見上げるとそこには薄幸の美少女。「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか?」 「ええ、大丈夫ですよ」颯爽と去ろうとする俺。「ちょっと待って!」階段を駆け降り、外に出てくる少女。「あの、すいませんでした。 お詫びに……この古丹波焼の壺はどうです?安くしておきますよ。なんと、通常価格299,800円のところを、あなただけには129,800円! もちろん送料はジャパネットが負担します!」「買います!」後に訪れる後悔。手元に残ったのは変な壺一つ。だから俺は外に出ない。 壺なんて買っても置く場所ないもの。


#29
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さて、学生であるが故の試練、つまるところのテストが近づいてきたわけだが、毎度ながら何もしていない。 学内でももうこのパターン飽きられてきてるでしょ。「よく、勉強してないよーって言っておきながら実はデキる、みたいな奴いるけど お前はそんな心配いらないな。本当にしてないもんな。」うっさいハゲ。お前に俺の何がわかる。俺だって単位欲しいんだよ。 そりゃそうだよ。卒業して、ちゃんとした職に就きたいんだ…(ここで物悲しい音楽が流れ出す)でもさ、一つの障害が俺と勉強を 引き裂いたんだ。その障害とは、ゲーム。今更ながら『大神』っていうゲーム始めてさ、これがものすっごい面白い。 もう時間を忘れるね。朝起きたらコントローラーを握り、昼にタモさんを挟んだ上でコントローラーを握り、夜に安藤アナを挟んだ上で コントローラーを握り、もうそりゃ握りっぱなしだよ。うははは!面白れー!単位?何それ?食えるの?

あれ?何時のまにか物悲しい音楽止まってる?


#28
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世間はメタボリックシンドロームだか神保町リンダロードだかで騒いでるけどさ、こちとらお腹ぽっこり族、このことが身体に 良くないなんてことはこの世に生を受ける前から既に脳に刻まれている。アダムとイヴが林檎を食べる前から知ってる。 今更そんなもっともらしい名前つけられても…ねえ、って見解がぽっこり族の間では広まってるよ?因みにぽっこり族、現在会員 1名。随時募集中。

そうやって何でもかんでも横文字にすりゃいいってもんでもないよ。横文字に憧れる気持ちはわからんでもない。 スタイリッシュだしね。こう、シュッとしてるもんね。俺のお腹もそれぐらいシュッと…ああごめん独り言だ。 とにかく、お腹ぽっこりがちょっと名前を変えただけでそこまで騒ぐのはおかしいと思うんだ。

まあでも、君達がどうしてもって言うんなら、別にいいよ。なんか、ほら、メタボリックシンドロームって必殺技みたいだしね。 お腹ぽっこり族もメタボリックシンドローム族、略してメタシンとでもすれば、何にでも効きそうな感じすら醸し出す。 じゃあ、これからもこの種族は存続させなきゃいけないね。いただきまーす(午前一時、チーズケーキを目の前にして)。


#27
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髪を染めた。

思えば一年前、「髪を染めるなんてチャラ男のやることだろ!日本男児ならやっぱ髪は黒じゃなきゃ。」とか言ってたような 気がするが、一度髪を染めようと思い立った後の俺は速かった。10分後には染髪料が右手に握り締められており、20分後には 床に新聞紙を敷いて準備は万端。混合液なるものをシャバシャバと作る半裸の男。CDプレイヤーもテレビもついていない 無音の世界でただただ染髪料を作る作業が進められる。シャバシャバ、シャバシャバ、アンド半裸。やっぱり衣服とかに液が付くと とれないからね。非常に寒いけどその辺は気にしない。そして、髪の毛に塗りたくる。根元は染まりやすいので後から液をつけて下さい… フムフム、もう遅い。もうつけてしまった。ちょっと説明書読み始めるのが遅かった。全部塗りたくってから見たからね。まあいい。 ちょっとぐらいムラができたほうが今は格好良いんだろう?そうなんだろう?

そんな自問自答を繰り返してる間に時間は経った。液を洗い流す。よっしゃ、どんな感じかな!と思って鏡を見る。 何も変わってない。ひ、光の具合だよね!と言い聞かせていろんな角度から見てみる。 変わってない。30分前と同じ顔、同じ髪がそこには映っている。なんだそれ、詐欺かこれ!と思って箱を見る。そこにはこう書いてあった。 「黒髪戻し」。なんで気づかなかったの俺。思いっきり箱黒いじゃない…完全に新入社員用じゃない…

今度は説明書をちゃんと読もう。


#26
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口癖が「眠い」とか「だるい」とかの人がいる。まあ俺なんだけど。別に眠くないのに「眠い」って言ってしまう。 レム睡眠の周期をバッチリ頭に入れた上で23:30就寝、7:00起床をこなし、朝ご飯をちゃんと食べ、学校へ向かい、 友達に言う一言目が「眠いなー」これ嘘。自分でもわかってる。脳の大脳皮質が言語野に すかさずツッコミを入れる。(いやいや、お前眠くないじゃない。昨夜すっごいぐっすり眠ったじゃない。素晴らしい朝を迎えたじゃない。) でも言語野はそんなこと無視。まるでますだおかだの漫才のよう。ますだに無視されるおかだ。言語野に無視される大脳皮質。 一人M-1である。これは素晴らしい。今年はM-1見なくてもいいんじゃないか? 一人でいつでもどこでもこんな上質の漫才が楽しめるじゃないか!

「っていうクリスマスの過ごし方を考えてみたんだけど、どうかな。」
「どうかなって、結局一人であることには変わりないよね。」

そうなんだけどね。


#25
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全国の学生は今から俺の言うことに結構賛同してくれると思うんだけど、なんだ、その、学校って行くの面倒くさい。 そりゃ、友人に会えるのはとても嬉しいよ。一緒に飯食って、バカ話して、そんな青春は人生において素晴らしいカラーとなって、 今後俺の歩く道に一花添えてくれるものだと思ってる。でも、学校って行くの面倒くさい。しかも雨降ってるとね。雨降ってると、 まず原付を運転するのが面倒くさいじゃない。次に、傘差すのが面倒くさいじゃない。もうこういう風にうざったいぐらいに「面倒くさい」 が集結する。世の中の「面倒くさい」が大集合。北は北海道、南は岩手までの「面倒くさい」が大集合よ。 そりゃ学校行きたくないよ。という言い訳を胸に俺は布団の中でゴーロゴロ。あー単位どうしよう。誰か学校行かなくても単位もらえる ような発明してくれないかな。ノーベル賞あげるのに。


#24
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「良い雰囲気は良い部屋から、という言葉にもあるように、綺麗な部屋に住む人は雰囲気も自然と良くなっていくものです」と、 テレビの中の人が言ったから、そんな今日は掃除記念日。神速でゴミをまとめ、ゴッドハンドと呼ばれし腕を用いて洗濯機を回し、 黄金目(ゴールデンアイ)を光らせながら溜まった茶碗を洗い、周によって強化したブラシを使って風呂を磨いた。これで俺も雰囲気 良くなったはず!頑張った俺!と自分で自分を褒め称えながら、部活のミーティングに向かったら、「河口くん、寝癖ついてるよ。」

こういう髪型なんです…セットしてあるんです…


#23
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蕎麦が好きだ。

あれほど美味い麺類はない。ラーメンより、うどんより、蕎麦。何故か。見た目がシック。ラーメンは黄色くてなんかチャラチャラしてるじゃない。 金運アップでも期待してるの?という感じじゃない。うどんに至ってはホワイトニングかよ、新庄かよ!とさまぁ〜ず三村並のツッコミを したくなるような色してるじゃないですか。そこで蕎麦、灰色。ハードボイルドにも程がある。イチョウ並木の下で煙草を吸ってそうなぐらい のハードボイルドさ。踊る大捜査線の室井管理官ばりの渋さを誇ってるね。

しかしそれより美味いものが俺の目の前に現れた。その名は、素麺。まさか、ホワイトニングと馬鹿にしていた素麺に足元を救われるとは 思ってもみなかった。渋いものにしか興味がなかった俺が、こんなミーハーなものに、ああ無常。悲しいかな、人間の感性って日々 変わりゆくものなのよね。この俺のハードボイルドさもなくなっていくのかと思うと悲しい。今、君たちが考えていることを当ててやろうか。 お前のどこにハードボイルドさがあるのか、だろう。俺のことを見たこともないのにそんなことを言わないでほしい。 せめてネット上だけではハードボイルドでいさせてほしい。現実は、見せないでほしいんだ。お願いします。


#22
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吉田(仮名)という友人がいる。そいつは酷く変態で、俺なんか足元に落ちているビール瓶の王冠にも及ばないぐらい変態なのだが、 その吉田(仮名)の変態っぷりが最近輪をかけて凄まじいものになってきた。一ヶ月前ぐらいは「ああ、あの子の足を触ってみたい」 ぐらいに留まっていたものが、最近は「ああ、あの子の足にむしゃぶりつきたい」にレベルアップした。コラッタ→ラッタぐらいに レベルアップした。この発言を見てわかるとおり、レベルアップする前も変態だったわけだが、最近は変態ランクが最上級になってきた。 変態→変態er→変態estである。「へんたいぇすと」と発音する。「いぇ」の部分は口を思いっきり横に開いて発音するように。 これ次の中間テストに出るよ。

まあ出ない。嘘ついた。でも覚えといて損はない。男だったらいずれ変態になるときが来るのだ。俺はまだその段階には達していないようだが、 早い人は中学生にあがるぐらいでもう既に変態estになるらしい。寧ろ吉田(仮名)は晩熟なほうなのかもしれない。 そうなると、俺も早く変態estになってみたいと思うわけです。大人の階段上りたいわけです。君はまだシンデレラなわけです。 ということで明日から「ああ、あの子のお尻をお知りになりたい」と言うことにする。そう、今回はこれを言いたかっただけだ。


#21
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一人暮らしを始めた当初は、「よっしゃ俺も自炊の鬼になったるでえ!ヤッハーー!!」とモリモリ意気込んでいたものだが、 一人暮らしに慣れに慣れてしまった今、そんな思いは露と消え、今や俺の腹に入るのは学食かコンビニのパンか、ぐらいの勢いに なってきたことは言うまでもないが、やっと炊事を再開した。今日はもやしを炒めた。昨日はピーマン。一昨日は茄子。 言っておくが俺はベジタリアンではない。そして炒めることにしか能がない妖怪イタメーンでもない。もちろん正義のヒーロー イタメンジャーでもない。でも炒めるのである。何故か。煮たりとか焼いたりする料理は難しいからだ。 こういうことを料理のできる人に言うと「難しくないよー簡単だよ^^」と返される。表では満面の笑みを装っていても、裏では 「マジかよ、コイツ炒めるしか能がないんじゃね?もしや妖怪イタメーンじゃね?」とか思ってるに決まってるんだ。 あれ?じゃあ俺イタメーンなのかな?と悩んでも仕方がないので明日の献立を考える。冷蔵庫の中を見る。何も無い。 さすがのイタメーンも冷蔵庫の「必殺!何も無いビーム」には勝てなかった…というお話でした。ちゃんちゃん。